お気に入りの彼女が、自分の気付かないうちに手の届かない所に行ってしまったら、
さて男性陣、どうします?ましてや男の存在が見えたとしたら。男を捜し出して目に物
見せてやりますか。いえいえこの話は単なる色恋の軽い話ではないんです。逃げられた
方というのが、とてつもない権力者であったため、腹いせに男二人は首をはねられて
いまったという、とんでもなく理不尽な話なんです。詳しく話しましょう。ある寺の念仏道場
に響く二人の僧の声明のすばらしさに、参詣者たちは魅せられてしまっていました。
彼女たちの名は松虫・鈴虫といいます。当たり前ですが虫ではありません、宮仕えの
女御です。名前からして可愛いじゃないですか。事実そうだったんでしょう、ただこの姉妹
も例外ではなかったんです。その上、落飾までしてしまったから大変です。さて権力者ですか?
後鳥羽上皇なんです、解っていただけますよね。なんとも悲しい結末をむかえたという訳です。
宗祖法然までも流罪にされました。
そんなやるせない歴史の舞台が安楽寺です。
7月25日、中風除けにカボチャがふるまわれます。